日曜日, 4月 25, 2010

PTSDの新たな治療法 記憶の置き換え

3月20日 ウォルストリート記事から

記憶を永遠に書き換えることは可能だろうか?

かも知れないレベルの記事。これといった決め手はないということを再認識した。ココロ(や記憶)の疾患については研究され、いわれているほどに効果的な治療法はないのが現実。わかったいることは強い刺激(ストレス)は記憶に残りやすい。その記憶を思い出すことがストレスになるということだ。そのストレスを和らげるために・・・・

**********************
科学者たちによって現在、記憶を置き換えるための新たな手法が研究されている。その手法が実用化されれば、恐怖感や外傷後ストレス障害(PTSD)、その他の不安症状を治療することができるかもしれない。

帰還兵や自動車事故の生存者、レイプ被害者などを対象に、一般的な血圧降下剤を使用して、悪い記憶を良い記憶に置き換える研究や、例えば幼少期に犬にかまれた記憶など、不安増殖因子となって人に恐怖感を抱かせるような記憶を、行動セラピーによって修正する研究などが現在行われている。

いずれの研究も、その目的は記憶を完全に消し去ることではない。記憶の消去は倫理的な問題や疑問が残る。代わりに、「記憶に伴う恐怖感を軽減または除去することができれば理想的だ」と、この分野で幅広い研究を行う米ハーバード大学医学部精神科教授、ロジャー・ピットマン博士は言う。

記憶が脳に格納される仕組みについて抜本的な見直しが行われている。かつて記憶はスナップ写真のように、一度記録されると細部は固定されたままになると考えられていた。だが現在では専門家の多くが、記憶は棚に収納されている個別のファイルのように、取り出して閲覧したら、しまうときには別のファイルに置き換えることができるという考え方に賛同している。つまり、記憶を棚から取り出している間に修正すれば、古い記憶を、新たに更新された記憶と置き換えて格納し直すことができるということだ。

以下省略
***********************



☆別視点
イラクやアフガンに駐留する米兵たちがPTSD被害者というのは理解できる。しかし、アフガンやイラクに住む普通の人々だってこの戦争によってもっと大きなストレス障害を受けていることを理解せよ。テロとの戦いという大義名分で紛争は解決できない。問題の本質はテロではない。