木曜日, 4月 30, 2009

マインドコントロール (3)

前回 資生堂のCMを例にマインドコントロールされてはいけないとの主旨のことを書いたがマインドコントロール=悪では必ずしもない。マインドコントロールは飽くまで心理テクニックである。今回はそのテクニックについて説明して「あーなるほど」という程度のレベルで誤解しないようにしよう。

マインドコントロールのテクニックは大別して3つある。心理学的にみればという3つというだけのことで使う側にとっては組合せによってより色々、効果的に使うことができる。

第1の方法は情報提供である。例えばプロパガンといえばわかりやすい。正しい、正しくないは別にしてやや刺激的な情報、あるいは知識を提供することでそう扇動するあるいは鼓舞する。使う側によって、何がしたいかによってテクニックにバリエーションはある。例えば、北朝鮮のロケット打ち上げも政治的プロパガンダだ。

第2の方法は多くの人がマインドコントロールと思っている方法でありそのベースはパブロフの犬である。簡単に言えば何か刺激を与えて行動を起こさせるように仕向ける方法である。前々回に紹介したカルト勧誘のビデオがその典型であろう。繰り返すことで心の中に入り込み信じ込ませてしまうのである。洗脳する(ブレインウォッシュ)のである。今まで信じていることを洗い流して新しいものに置き換えるためのテクニックともいえる。

第3のやり方が生物学的あるいは医学的なテクニックである。薬を使ったり電気療法などもある。これもいい方法ではないというか、医学の分野ではこれが優先されている。ストレスが溜まるといって病院にいくと医者は簡単に薬を出す。なかなか治らなくなるのである。精神科医のことを書いた本などを読むと恐ろしい。個人的に思い出すのは映画「カッコーの巣の上で」だ。精神病院で悪さをするジャックニコルソンに最後は電気治療で・・・

「カッコーの巣の上」での感動的ラストシーンを見てみよう。

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