土曜日, 5月 02, 2009

マインドコントロール (4)

マインドコントロールの3つの方法は飽くまで心理学からの視点であって使う側はあらゆる方法を組み合わせて使う。しかし、マインドコントロール=悪行為とは必ずしも言い切れない。教育の分野ではマインドコントロールのテクニックが有効に活用されている。されなければいけないと言った方がいいかもしれない。善悪はその方法で決まるのではなく使う側にいる人(組織)で決まる。

例えば、マリファナを禁止するためには「マリファナに手を出すと止められなくなる」、「身体を壊す」等々やや誇大な情報を提供することによって手を出さないように教育しなければならない。麻薬を密売する人には厳しい罰を与えることでできるだけ流通しないようににしなければいけない。「マリファナ」はこわいものだとマインドコントロールすることで犯罪を防ごうとするからだ。教育する上で上手にマインドコントロールテクニックを使うのは決して悪いことではない。

日々受け取る新聞やマスコミから提供される情報もマインドコントロール目的のものも少なくない。というかマインドコントロールなしには国があるいは経済、あるいは商売は成り立たないのだ。教育目的、政治的プロパガンダ、マーケテインング・・・私たちはマインドコントロールの洪水の中で暮らしている。そして私たちは個人差こそあれ既にマインドコントロールされているのである。

漢字能力検定協会というといかにも善玉に思えるのは私たちが日ごろからマインドコントロールされているからだ。「漢字ぐらいは正しく読み書きできなきゃ恥ずかしい」「検定に通れば就職に有利だ」・・・と国、学校、マスコミが挙ってマインドコントロールする中で協会を運営するトップはそれをいい事に私服を肥やしていたのだ。協会と名前がつく組織は何故か善玉のような気がするのもマインドコントロールの成果だ。この類のものは他にもたくさんある。財・社団、NPO・NGO、基金等 こうした組織は何も疑うことなく世の為人の為にいいことをしていると思ってしまう。もちろん、そうであってほしい。

コピーはなくてはならないマーケティングツールだ。その目的はマインドコントロールである。ほんの短いコピーでも人を簡単に誘導できてしまう。パンフレットに「2ヶ月で10kg減量!」と書いて「使用前」「使用後」の写真を載せれば気になる人は「さあ買おう」と言う気にもなる。こうしてどれだけ今まで無駄遣いしてきたことか。

受ける側の結論は人間の心はこういうもの(騙されやすい)ということをよく知っておくことである。そう知った上で騙されないように判断力を磨くことである。心の機能を知り機能アップさせることだ。良い人ほど騙されやすい、正直者ほどだまされやすいという世の中を作ってはいけない。そうしないための選挙であって悪人を政治家に選んでいては世の中は確実に悪くなる。

Impossible dream 

http://www.youtube.com/watch?v=VwRCBHhyrAA

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