日曜日, 12月 13, 2009

何故、トム・クルーズに騙されるのか?

人のココロは騙されやすい、信じやすいようにできているのです。特に子供ほど、純粋な人ほど、病気(気の弱い)の時ほど信じやすくなるようにできているのです。だから宗教が成立するのです。科学的な根拠があろうとなかろうと神を信じなさいご利益があるといわれれば信じるようにできているのです。不思議なことは何もない、信じさせるための方法や小道具があればいいのです。

映画俳優のトム・クルーズはサイエントロジーという宗教の信者です。サイエントロジーはアメリカ人のロン・ハバートによって創られた宗教というか方法です。キリスト教とは全く関係がない、神を信じることで救われるというのではなく自分自身を高める(メンタルに・スピリチュアルに)ことで自らを救うという方法を示しているのです。トム・クルーズが以前来日した時に小泉首相と会いサイエントロジーの本を渡していました。小泉首相はおそらく何の本を貰ったかかもわからず例の調子でニコニコしながら握手その本を受け取っていた様子がテレビ放映されていました。トムクルーズの意図はあったのでしょう。

サイエントロジーには他にプレスリーの娘のリサ、ジャズピアニストのチッコリア、俳優のジョントラボルタらがいます。著名スターは人を信じ込ませる為のマーケティングツールです。ファッションブランドと同じでセレブと称される人々が入信していれば広く認知され売れるようになり信者は増加するのです。原価500円のネクタイでもブランドロゴが入りタイガーウッズが着用していれば5万円で売っても皆が買いたくなるのです。価値があると思い込む、そう勘違いするからです。

簡単に騙されるのはその方が安全あるいは安心、確率的にそうだということを遺伝子レベルで理解するからです。単純なメカニズムです。ある宗教に病気の時に勧誘され入信するのは入信により救われる確率が高いと計算するからです。大好きなトム・クルーズはその気を増幅させるのです。とはいってもサイエントロジーがアメリカで必ずしも成功しているとはいえません。むしろ、様々な問題(訴訟問題含め)を抱えているのです。宗教としての必要成功要件の何かが欠けているかもしれません。

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