リチャード・ドーキンスは生物学者であり無神論者である。彼の書「神は妄想である」(2007)は日本でもかなり読まれていると思うが 専門分野は利己的遺伝子論である。「利己的な遺伝子」(1991)等 「神は妄想・・」はベースに生物学があることでおもしろさが倍加している。 両本共少し分厚いが読みやすく、読むに値する本である。
私の著作物「マインドマップ超仕事術」を読み その上でドーキンスの2冊の本を読みながらマインドマップ化することをお勧めしたい。
ドーキンスは神の存在を否定している、つまりインテリジェントデザイン(創造論)を批判しているのである。大槻教授が超常現象を否定するのと似てはいるがその意味合いは異なる。お茶の間で大槻教授と矢追さん達とのバトルを見て楽しめるという類のものではない、もっと役立ちもっと楽しめる。
平均的な日本人であれば創造論に馴染みはないし神の存在をまともに信じている人は少ないと思う。キリスト教の信者が少ないから当前のことである。しかし、アメリカでは子供の時から学校でそう教育されているのである。未だにそう教育されマインドコントロールされているのである。社会に宗教が深く根ざしているだけに端からそこをバカにしたり批判することができない社会になっている。何よりダーウィンの映画が上映できないことがそれを証明している。
宗教とくに一神教は信者をマインドコントロールしないと成立しない。マインドコントロールの中心概念を科学に否定されては困るから彼らは科学的に神の存在を証明しようとするのである。それが「創造論}である。「神は存在する」はそもそもが科学的な仮説とはいえない、がそれでもアメリカでは「存在するか・しないか」が真面目に議論されているのである。
アメリカの宗教的な背景や事情はわれわれにとってはどうでもいいようなこと見えるが無視してはリスクである。ブッシュのいう「テロとの戦い」に簡単に乗っかってはいけない、宗教戦争(殆どそれに近い)に同盟国だからといって盲目的に追従し巻き込まれてはいけない。「テロとの戦い」は彼らの利益(方便)であっても日本の益に繋がることはない。マスコミが使う自爆テロという翻訳語も適切とは言えまい、自ら進んでマインドコントロールされているようなものである。もう少し常識とインテリジェンスを働かせて欲しい。
ビデオはドーキンスとFOXニュースのスターアンカー ビル・オライリーとの「神の存在」についての討論である。FOXニュースはルパード・マードックが保有するケーブルニュース、視聴率では既にCNNを抜いている。ニュース番組というよりニュースエンターテインメント番組に近いかもしれない。(共和党より)
オバマさんのノーベル賞よりドーキンスの膨大なワークの方が余程評価されてしかるべきだと思うがそうはならない・・・・・が、ここに世界平和への大きなテコが隠されていることは間違いがない。
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